温泉掘削のご相談
バブル期、全国に温泉ができました。
竹下内閣による「ふるさと創生」で、全国に補助金が配られ、多くで温泉掘削を行いました。
同時期、温泉掘削技術も、石油掘削技術により、高深度掘削が可能となり、1、000mを超える源泉も増えました。
公共温泉が増えた理由として、医療費負担があります。
市町村が、保険の医療費負担の急増により、財政が厳しくなっていく中、なんとかして資料費負担を減らそうと、公共日帰り温泉を作り、高齢者の皆さんに利用していただくようにしていきました。
公共温泉が増えたことにより、地域医療を担っていた病院が経営困難となり、撤退が相次いでしまいました。
バブル崩壊後も、温泉人気は続きました。
しかし日本経済の低迷により、各地の温泉が営業を取りやめ、公共温泉が民間への売却を行なっていきました。
温泉業界を決定的に変えたのが、コロナ禍。
観光業界でもある温泉施設は、利用者が激減。
営業はとても継続できない、と廃業が相次ぎました。
新しい温泉を、求める方が多くなっています。
それは、インバウンドによる外国人観光客の激増です。
群馬県の温泉地に向かう上越線は、年末年始大混雑。
日本の文化を感じる、ということで大人気です。
一方、温泉療養が注目されています。
温泉療養は、医師の処方箋があれば、医療費控除対象となります。
療養の観点から、新しい温泉療養の模索が始まっています。
首都圏の温泉でも、療養として広めたい、との相談もいただいています。
高齢化社会の日本で、新しい温泉利用としての温泉施設計画を策定しています。
温泉掘削は、現在では一時よりも金額が上がっています。
材料費、人件費の高騰により、バブル期並みとなっています。
一方、温泉熱利用についての研究が、まだまだですので、今後研究が進んでいくと思います。
温泉は、日本独自文化。
コロナ禍後の、日本にとって大切な観光資源でもあります。
いい温泉を、これからも作り、守っていきます。