レジオネラ属菌〜日本の温泉における問題の端緒〜

温泉のレジオネラ属菌問題は、平成8年東北地方で発生した事案が、発端といってもいいと思います。
当時、温泉とレジオネラ属菌が結びつかず、また、レジオネラ症もよくわからない状況でした。
レジオネラ属菌は、当時は40数種でしたが、現在は約60種類と言われており、「レジオネラ・ニューモフィラ」がレジオネラ肺炎を引き起こす代表的な1種です。
温泉でのレジオネラ属菌問題は、その後平成12年に茨城県や静岡県での集団感染で、法整備を含めた対策が必要とされました。
平成15年、全国で公衆浴場法関連条例改正が行われ、初めて「温泉」に関する記述が記載されました。
公衆浴場法は、厚労省所管であり、温泉法は環境省所管です。
レジオネラ属菌問題が発生した時、温泉設備や温泉浴槽の所管はどこもない状況でしたので、どのように対応していくか、ということも相談を受けて、「レジオネラ属菌」の衛生管理は、公衆浴場法で所掌するように助言して現在に至っています。
当時、温泉におけるレジオネラ属菌の実態把握をしている期間はどこもなく、対策データもどこもありませんでした。
弊事務所は、「温泉コンサルタント®」として全国の温泉のコンサルタントをしていましたので、さまざまなデータを持っていました。
関係各機関に情報提供をこない、その後のレジオネラ属菌対策の基礎を作りました。

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