地熱発電用井戸噴出事故収束


北海道蘭越町で、地熱発電用井戸掘削井戸で、蒸気噴出事故があったのが、6月29日。
健康被害を訴えた方がいたのに、発表しなかったことで問題となりました。
その後、健康被害を訴えた方が多く、改めてその蒸気成分に注目が集まりました。
主としては、硫化水素とヒ素、と報道されています。
地下成分が噴出していますので、当然それ以外の成分も噴出しています。
ヒ素は、河川等への流出と農作物への影響。
硫化水素は、吸気による健康被害。
様々対策を検討してきたことは当然ですが、少し時間がかかったかな、と思います。
8月後半に、井戸内への注水により、噴出が収まり、8月28日には、埋め戻し作業が終了したと発表がありました。
収束まで、2ヶ月。
再生エネルギーが議論されている中、風力発電が金銭疑惑、地熱発電は蒸気噴出事故、太陽光発電では土砂崩れにより河川へ機器流出で水中感電。
地熱発電は、東日本大震災以前から、有効な発電方法として議論されてきましたが、蒸気井戸の継続掘削問題があり、進んでいません。
今回の蒸気噴出事故で、地下成分噴出の危険性が言われるようになり、地域限定議論となると思います。
事故が発生した時、情報の迅速名公開が必須なのですが、この点では残念です。
今後、補償はもちろんですが、事故検証をきちんと行い、発表をすることが重要と思います。
まず、健康被害に遭われた方の、今後の健康経過観察をきちんと行っていくことと、地域住民の方や作業員の方の健康観察も必要です。
井戸閉鎖は終わりましたが、事故対応は終わっていません。
注視していきたいと思います。

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